the latest //  案内・作品一覧


author 米 [write]

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--(--)



愛の水面


(仲のいい影主)

触れ合わせた手のひらは薄い膜を介していた。それらは骨と血と肉と皮膚と硝子或いは鏡若しくは何もないかのようにそこに存在する静かな水面。向き合う僕らはただ自分達だけが在れば良かった。他に何も要らない。愛せるのは君(僕)だけなのだから。そっと触れ合わせた唇は悲しいくらいに冷たくてけれどそれゆえに愛しさが増してもう離れはしない。離れない。否、元から僕らは一つだった愛を得る為に愛を思う為に愛を感じる為に愛を与える為に愛を受ける為に。循環する愛。僕らは鏡合わせで向き合うからこそお互いがいるだけで良いのだ。自愛と罵られようと蔑まれようと僕らはそれで、

愛してる。
愛してる。
僕らは二人で一人。離れない。
君の愛は僕の、僕の愛は君の。
無意識と言う深い水中に隠れんぼして、最期には窒息死をするまで分かたれない。だから愛を求めた片割れ、僕以外の温もりを覚えないで。

「葵には俺だけで、良い」

濡れた唇は塩水の味がした。
スポンサーサイト

2008.11.27(Thu)





/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。