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author 米 [write]

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夢みたいな話


(一周目の記憶を引き継いだ足立が二周目で救済後♀主と結婚)

僕らは二人白いチャペルにいるんだ。君は真っ白なウエディングドレスに、僕は真っ白なタキシードに身を包んで、辺りには僕らがよく知る人達がおめでとうと祝福の言葉を湧かせ中にはいつもよりもっと特別綺麗な君を見て涙する男が何人かいて、堂島さんなんかは何とも言えない顔で僕に君のことを泣かせたら許さんからな、なんて睨んで来てさ。君の親友の男の子も後輩の子も、君には祝福と名残惜しげな言葉を掛けているのに隣りに立つ僕にはまるで空気みたいにあ、いたんですか?ってね。流石にそれはひどいって思うんだけど反面じゃそれだけ僕は幸せ者ってことだ。だって誰よりもみんなに愛されていた君に唯一愛された男として僕は選ばれてこうして幸福に満ちた式まで挙げることが出来て、何はともあれ僕は君のいつもよりもっと弾けるような笑顔が近くで見れたその喜びに左胸がきゅって萎んで涙腺を小突いた。

「透さん、泣いてるんですか?」

「幸せすぎてね」

輝かしい光に満ち溢れた世界で君は確かに愛されていた。花びらが舞ううつくしい世界。笑う君はあまりにも別世界からやって来た女神のようで繋ぎ止めておかないといけない気がした。白いドレスに身を包んで尚一層華奢に見える腰を抱き寄せれば柔らかく身を委ねた君が僕を見上げて、周りからは歓声のような悲鳴のような声が上がる。ふわりと抱き上げた身体は本当に軽くて益々泣きそうだった。

「愛してる。一生の愛を誓うよ」

抱き上げた君のベールを脱いだ額に誓いのキスを。左手薬指に嵌められたリングは曇りなく輝いて、これからもずっとこのままで在れたらと切に願わずにはいられない。どうだろう、僕はうまく笑えたかな?

「幸せになろう」

「…はい」

君の手から空高く放たれたブーケ。それを見事手に出来たのは小さな女の子。なら僕の次のお嫁さんはあの子かな、なんてふざければそれだけは阻止しますなんて真面目に怖い顔をして言うから慌てて否定をした。だって僕が愛してるのは君だけだもの。君だけがいれば僕は何も要らない。



これがもし夢ならどうか覚めないで。僕はこの泣きたくなる幸福をいつまでも手放したくはないんだ。
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2008.11.28(Fri)





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