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author 米 [write]

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泣き虫ガールの初恋は甘く


(影直→直→主)

昔からずっとずっと大人の男の人に憧れてた。強くて逞しくて理性的で聡明な、推理小説に出て来る探偵みたいな人物像に。でも『僕』は生まれた時から女だった。男には成り得ない命、身体。どれだけ男の振りをしても、どれだけ大人顔負けの推理をしても、それ以前に僕はまだ子供で周りには駄々を捏ねてばかりで、誰も僕を認めてなんてくれない。『僕』ですら僕を認めない。悲しかった。寂しかった。辛かった。『僕』は僕でしょう、僕は『僕』でしょう。『僕』は僕の影、真実を知る唯一の存在、何を望むか何が願いか何を疎ましく思うか知ってるのに。ねぇ僕、君はあの時に『僕』を認めた風だったけどまだ少し認めたくはないんだろう?異性に惹かれる自分を、捜査をする為に訪れた町で理想とも言えるような人に出会って羨望を抱いたことを。あの人は君と『僕』を認め受け入れた人達の中でも特に素敵だったから、よく覚えてる。そして『僕』は知ってるよ、君の何もかもを知ってるよ。だから『僕』が出て来ないように早く気付いてしまいなよ。『僕ら』は一つなんだから、君の惹かれたあの人を僕が欲しがって泣いてしまわないように。奪って壊してしま
わないように。

君(僕)の欲しがる物の名前。
それは恋。
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2008.11.28(Fri)





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