the latest //  案内・作品一覧


author 米 [write]

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--(--)



お母様を殺した日


(足立過去捏造)

母親なんて大嫌いだった。

いつだって僕に勉強しろって怒鳴りつけて同級生の子供とすら遊ばせてくれなかった。学力が下がればすぐヒステリーを起こして叩くわ殴るわ蹴るし喚くしで本当に散々だった。父親は家庭を顧みない人で家にも滅多に寄り付かなかった。帰れば母親が煩かったからね、外で女を作ってたみたいだから家には金を入れるだけで僕が高校に上がる時にはもうその存在なんて家からは消え去って匂いすら残っちゃいなかった。僕は家でいつも母親と二人きりで監視されて、机に向かってないと金切り声を上げた。思えば母親は父親の面影を僕に透かし見て父親の代わりに僕を家に縛り付けて自分から逃げないようにしてたんだと思う。だってまだ父親が家に居た頃は母親も穏やかな人で成績の上がり下がりなんて気にしなくていつだって笑ってた。けど何か切っ掛けだったのか知らないけどある日を境に両親は擦れ違って家の中はすごい荒れようで物が辺りに散乱してた。僕はその日から変わってしまった母親の粘り付くように絡む視線に息を詰まらせて生きて来た。透、透って。僕のことを最後の頼りであるかのように時折縋って呼ぶ母親はあまりに醜くて、受験を失敗した日に僕を殺さんばか
りに首を締めて来たかと思えばどうしてどうしてと咽び泣いていた。いっそ殺してくれれば良かったのに、僕はそんなことを考えながらついに壊れきった母親を冷めた目で見つめ瞼を伏せた。その日初めて僕は心の中で母親を殺した。現実では今尚息衝く母親と、あと家を出たままの父親とその顔も知らない愛人を。

僕は以来愛なんて信じられなくなった。元々愛なんて不確かな物を大して信じてなかったけど、母親のように煩い女は嫌いだ。父のように愛人を作るような男も、それに諂う卑しい女もみんなみんなみんな。

(滅びてしまえばいい)
スポンサーサイト

2008.11.28(Fri)





/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。