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author 米 [write]

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知解に果てしなく 一


(プランツドールパロ:主人*御堂孝典/ドール*佐伯克哉)
(オリキャラ注意)


あなたはプランツドールと言うものをご存じですか?
ドールは、それは名の通り植物で出来た特殊な人形の事です。
ドールはとても精巧な作りをしていてまるで生きた人間のように、否、それ以上に美しく可憐で繊細。その美貌は見る者を惹きつけて止まず、ドールによってはその美しさの余り、一体につき国家を動かすまでの金額が付いているものまであるとの話もあり、そうでないものも大概が破格の値段が付けられ人々はそれを常に喉から手が出るほど欲しているとか。

しかし、ドールはただ一人自分の主人となる者を待ち望み出会える時が来るまで深い眠りに就いています。その穏やかに伏せられた瞼に隠された瞳が何色をしてどんな輝きを秘めているのか、滑らかな柔肌はまるで陶磁器のように白く冷たいけれど愛を知った時に初めて差す赤みの美しさは、体温の暖かさはどれだけ心を和ませるものなのか。
それは本当に心が繋がり合える者だけが目にする事が出来る最高の生きたアンティーク。けれど例え自分に所有するに値しないものだとして、それを諦めるのは魅力を知る者にはなかなかに難しいもの。だから人は選ばれなくともいつか見えるかもしれないと言う一抹の希望に賭けて美しいドールを大金をはたいて購入するのです。せめて、本来の主人に出会うまで眠りに就いている内は自分のものだと思って。

目覚めたドールはその運命の人が迎えに来るまで待っている。いつかその人から溢れんばかりに愛され、自分もまたその人の為だけに無償の愛を捧げ、笑みを浮かべ幸福になれるように。枯れるまで、朽ちるまで。花を咲かせて涙を宝石に変えて残せるまで。甘い砂糖菓子とミルクを糧に、生きる。

そう。
永久に出会うべきあなただけを思って。この場にもまた、美しい蜂蜜色の髪をしたプランツドールが眠っているのです。


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2008.07.03(Thu)





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