the latest //  案内・作品一覧


author 米 [write]

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--(--)



届かないままで


ヒス(→)←シン(+クリ)(クリード様はシングの同居人)

(好き)

自分よりもずっとずっと大きな背中を見上げながらオレは呟いた。勿論口には出さずスピリアの中で。だって彼にはオレなんかの存在は妹のあの子に比べるもなく劣っていて希薄だから。だからオレは気持ちが膨れ上がって破裂してしまいそうになる度こうしてスピリアの中だけに気持ちを伝える言葉の滴を少しだけ落として留めている。彼にしたらオレは何よりも疎ましい存在の筈で、だからこうして同じ旅を共にしているのが奇跡なくらいで、彼と彼の大事な妹を守れるならオレはどれだけだって頑張れるんだ。段々彼が優しくしてくれるようになったのも全部戦力が欠けないようなとする最低限の世話であってオレの為でなくても大丈夫、オレはちゃんと分かってる。浅ましい恋心を抱いてしまってごめんなさい。彼にとってオレは誰より何より憎いのに、ごめんなさい。



「オイ、シングどうしたんだよ?」

「…ううん、なんでもない」

「ちんたらしてっと置いてくからな」

「…うん、ごめん」

詰まるような想いはオレのスピリアを強く締め付けて息が苦しくなる。(助けて、助けてクリード)オレはオレが生まれた時から存在している片割れのような相手に縋りつくような声で泣き叫んで嗚咽を堪えた。でも泣き叫ぶあまり彼が呼び掛けて来てもそれはオレの涙声に掻き消えた。

スポンサーサイト
2009.02.28(Sat)





/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。